差がつく履歴書の書き方
履歴書・職務経歴書の書き方ってそんなに重要?
求職活動は、まず書類(履歴書・職務経歴書)を書いて応募することから。ほとんどの事務所が書類選考を行っています。採用担当者や所長が、あなたの応募書類を見て、『この人に会ってみたい』と思わなければ、次の面接へは進めません。
会ってもらうためには、自分がどんな経験や考えを持ち、なぜ、その事務所に入所したいと考えているのかを書類できちんと伝える必要があります。そして、たくさんの応募書類の中から選んでもらうためには、書類を受取った側に配慮した履歴書・職務経歴書を作成することが重要となってくるのです。
また、職務経歴書をきっちり作成した人は、自分の考えがよく整理され、まとまっているため、面接の受け答えもスムーズにいき、採用となるケースが多いように思われます。
応募書類をきちんと書くこと、それが採用への第一歩です。
履歴書作成のポイント
定型のものだからこそ、しっかり書きましょう。
空白は少なく、しかし、簡潔に丁寧に書くことがポイントです。
これだけは守ろう、6つのルール!
1.使い回しはしない!
応募する事務所によって志望動機は異なりますし、作成日は、実際に書類を応募する日付を記入しますので、当然、使い回すことはできません。どこの事務所にでも通用するようなあいまいな表現の志望動機では、本当にうちの事務所に入りたいの? と疑われても仕方ありません。応募する事務所の特徴をホームページなどで確認して、『思い』をこめて作成しましょう。パソコンで作成する場合、作成日の日付のチェックを忘れずに行いましょう。もちろん、修正液や修正テープでの訂正はご法度です。
2.年の表記を統一する(西暦と和暦を混合しない)!
書式内で使用する日付(作成日、生年月日、学歴・職歴・資格欄など)はすべて、和暦なら和暦、西暦なら西暦で統一しましょう。
3.省略表記はしない!
学校名、会社名、資格・免許などの名称は、必ず正式名称で書きましょう。
株式会社→(株)などの略号表記、普通自動車第一種運転免許→運転免許などの省略表記はビジネスマナー違反です。
4.学歴・職歴の最後には、必ず「-以上-」をつける!
意外とつけ忘れの方が多いです。ビジネスマナーの基本ですので、忘れずに記述しましょう。
5.性別や扶養有無などの○印も忘れず、丁寧に!
○印のつけ忘れが多くみられます。選択する文字をきちんと囲むことに注意を払いましょう。
細部まで気を配っている印象を与えます。
6.とにかく空白欄はつくらない!
よく、扶養する人がいないから扶養者の数を書かない、通勤時間も勤務場所がまだ分からないから書かないという方がいますが、記入漏れと誤解されてしまいます。どの項目についても必ず記入するようにしましょう。
≪記入例≫
・扶養者数…扶養する人がいない場合は「0」人
・通勤時間…「本社(新宿)まで、約40分」「横浜支店まで、約1時間」
趣味・特技・スポーツ欄も大事なアピールポイント!
面接の際の話のキッカケとなることが多く、同じ趣味で話がはずむことも。
単に「読書」「ピアノ」「サッカー」などと単語を羅列するのではなく、具体的な好み、いつから続けているか、実績などを書き添えると、ぐっとアピール度が増します。
≪記入例≫
・趣味…読書(歴史物、司馬遼太郎氏の本をよく読みます)
・特技…ピアノ(4歳から高校までレッスンを続けていました)
・スポーツ…サッカー(高校時代は部長を務め、県大会ベスト8)
志望動機は、自分の言葉で書く!
応募する事務所の特徴にあわせて、以下の点に考慮して具体的な記述を心がけましょう。なぜ弁護士を目指したのか、どんな弁護士になりたいかを交えて書いてもよいでしょう。履歴書のサンプルに掲載されているような、ありがちな表現ではなく、自分の言葉で『思い』を語ってください。
1.なぜ、この事務所なのか(事務所の何に共感し、どこに魅力を感じているのか)
2.その事務所に自分はどのように貢献できるのか、またはどう貢献したいと考えているのか
(経験、スキル、長所、熱意)
3.その事務所に入って何をしたいか、どうなっていきたいか